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2017.12.25更新

第四章 実行フェーズ

第13回:【実行フェーズ】仕様最適化

今回は実行フェーズの『仕様最適化』について見ていきます。

 

 

仕様最適化

 仕様最適化は以下の7つのステップで行われます。

 

 

1.現状仕様分析
現状の各品目の仕様を整理・可視化(バラツキ等の検証)
機能コスト×仕様コスト分析等により仮説立案(必要に応じ)

2.制約条件・課題抽出
関連部署へのヒアリングより、現行の仕様決定プロセスを確認
仕様最適化に向けた制約条件・課題(=要件)を整理

3.仕様変更案洗い出し
データ分析により仕様変更方針を策定
チーム内・取引先候補提案依頼より、変更案を洗い出し

4.仕様変更施策選定
コスト削減効果・実現性分析より、実施する施策を選定

5.取引先へ正式見積依頼
変更後の見積取得(RFQ/P)*1
サンプル提出依頼

6.サンプル評価
必要に応じ、サンプル評価を実施

7.取引先へ正式見積依頼
既存品の在庫状況に合わせた、仕様変更納期調整
単価の最終交渉と契約

 

この中でも

  • 5.取引先への正式見積依頼
  • 6.サンプル評価
  • 7.取引先との最終調整

の3つのプロセスが「実行」フェーズで行われることになります。各プロセスの詳細について説明していきます。

 

 

5.取引先へ正式見積依頼

RFQ/P*1は、サプライヤー視点で記入しやすいフォーマットで作成します。
*1:Request For Quotation/Proposal(見積依頼書/提案依頼書)

サプライヤーへの提供情報としては、

  • 技術仕様情報
  • 年間想定発注数量
  • 予定最低発注数量
  • 希望リードタイム
  • 現行の生産プロセス(必要に応じて)
  • 配送先
  • 支払条件
  • 品質に関する要求事項

などが挙げられます。

 

6.サンプル評価

必要に応じてサンプル評価を実施します。結果は全関係者で共有できるよう、可能な限りシンプルにするほうが良いです。

 

7.取引先と最終調整

仕様最適化の取組みをとおして築かれた社内外の関係をベースにコスト競争力を担保し続けるためのコミュニケーションが重要となります。
最終調整には「最終交渉」、「契約締結」、「新規品目納入開始」の3つのステップが存在します。

ステップ1-最終交渉

・単価交渉
 理論上求められる最小単価を把握しつつ、自社内で妥結できる単価を設定し、単価交渉に臨みます。

・納期交渉
 現行品の切り替えが発生する場合は、既に発注分の入荷と消費時期を見越して、新規品目の発注、納入時期を設定します。

 

ステップ2-契約締結

・納入検査項目の明文化
 仕様変更により検査項目が変化する場合は、基準を明確化します。

・契約期間の明文化
 金型等の初期費用が掛かる場合、償却年数で縛られることがありますが、いつでも見直しできるよう可能な限り短い期間で締結させます。(戦略的に長期契約するのは、取引条件の最適化)

 

ステップ3-納入開始

・初回納入時の立会
 新規サプライヤーや新規品目納入時は、仕様最適化に携わった購買担当者が極力立会って、改善点が見つかった場合は速やかにサプライヤーと対策を協議します。

・サプライヤーとの継続的なコミュニケーション
 永続的にコスト競争力を担保するために、関係を維持します。

 

 

コスト削減手法の解説記事は以下のリンクからご覧になれます。

 第1回:【コスト削減戦略の着眼点】戦略プロセス
 第2回:【コスト削減戦略の着眼点】コストドライバー
 第3回:【分析フェーズ】支出分析
 第4回:【分析フェーズ】コスト構造・仕様分析
 第5回:【分析フェーズ】サプライヤー市場構造分析
 第6回:【分析フェーズ】取引条件分析
 第7回:【分析フェーズ】制約条件・課題抽出
 第8回:【戦略策定フェーズ】VE方針策定
 第9回:【戦略策定フェーズ】ソーシング方針策定
 第10回:【戦略策定フェーズ】取引条件変更方針策定
 第11回:【戦略策定フェーズ】リスク分析・効果試算
 第12回:【戦略策定フェーズ】アクションプラン化
 第13回:【実行フェーズ】仕様最適化
 第14回:【実行フェーズ】サプライヤーソーシング
 第15回:【実行フェーズ】取引条件最適化

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