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2018.4.16更新

第一章 医療業界のコスト削減事例

第11回:償還材料⑤ ~消化器領域の削減~

今回は主に、消化器内科や消化器外科で使用される償還材料のコスト削減について紹介します。消化器領域の医療材料は非償還材料が大部分を占めますが、総合病院であればほぼ全ての病院で使用する領域でもあるため、見過ごせません。

 

ターゲットは「ステントセット」と「カテーテル」

他の領域同様、消化器領域においてもパレート分析を行いましょう。一般的には胆管ステントセットや各種カテーテルの年間購入金額が大きくなるため、優先してコスト削減対象とします。

コスト削減対象項目が決まれば、基本的な戦略は他の領域と同様、製品の標準化(特定メーカーへの集約)による購入価格の引き下げです。もちろん、市場価格を把握して目標となる償還価格からの割引率を設定することも忘れてはなりません。

ステントもカテーテルも、メーカーはそれほど多くありません。しっかり各メーカーの質と価格を比較したうえで標準化を医師に提案しましょう。

 

カテーテルはルーメン数の適正化がコスト削減に繋がる

消化器領域に限らず、カテーテルは投与される薬剤の種類により内腔が1つのシングルルーメン、2つのダブルルーメン、3つのトリプルルーメンに分かれます。償還価格および市場価格は一般的に、ルーメン数が増えるほど高額になります。例えば、「胆道結石除去用カテーテルセット(経内視鏡)」の償還価格は、ダブルルーメンで32,100円、トリプルルーメンで37,500円と5,400円の差があります。

基本的に1種類の薬剤投与であればシングルルーメンで良いのですが、医師にカテーテルの使用状況をヒアリングすると、特に理由なくダブルやトリプルを使っている場合がかなり多くあります。手術前にカテーテルを準備する手術室や内視鏡室の看護師も同様で、「いつも先生が使っているから」という理由でダブルやトリプルをどんどん出している病院もあります。医師にルーメン数によるコストの違いを説明したうえで、できるだけ少ないルーメン数のカテーテルを使用するように意識してもらうだけで、大きなコスト削減ができることがあります。医師の拘りなどで製品の切り替えが難しい場合は、この視点で提案してみると良いでしょう。

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