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2018.12.3更新

第一章 医療業界のコスト削減事例

第43回:リハビリテーション科の業務改善③~自病院の適正な療法士数は?~

全国急性期病院の療法士の配置人数を見てみましょう。回復期リハビリテーション病棟を保有しない病院の場合、100床あたり療法士数(常勤換算)の平均は7対1病院で5.2人、10対1病院で6.5人となっています。10対1病院の方が充実している病院が多い理由としては、リハビリニーズの高い回復期・慢性期の患者が多いことや、柔軟な採用ができる民間病院の割合が高いことが考えられます。

 

自病院のリハビリニーズから適正人数の算出を

全国的な平均値は100床あたり5~6人となりますが、自病院の適正人数を考える際は、自病院の患者に十分なリハビリを実施するために必要な単位数、つまりリハビリニーズの視点で検討した方がよいでしょう。というのも、療法士一人あたり・1日あたり単位数を一定以上維持することができれば、療法士数が多いほど病院全体への利益貢献が増えるからです。例えば、療法士一人が最も単価の高い疾患別リハ(脳血管(Ⅰ)+初期加算+早期加算で320点/単位)を1日15単位できれば、年間約1,200万円の売上になるだけでなく、廃用予防・早期ADL向上などの医療の質向上にも大きく貢献します。療法士は院内で医師に次ぐ稼ぎ頭なのです。

 

問題となる自病院のリハビリニーズの定量化については、下記4つの変数を考えると比較的容易に算出できます。

①症例数

②平均在院日数

③リハ実施症例割合

④一症例あたり・一日あたり単位数

 

①症例数と②平均在院日数の情報は自病院の実績をそのまま引用できます。③リハ実施症例割合と④一症例あたり・一日あたり単位数は、医師とも相談しながら見積もります。「①×②×③×④」がリハビリニーズとなります。診療科によってリハビリニーズは大きく異なる為、①~④は診療科別に検討した方がよいでしょう。例えば下記病院の例では、年間のリハビリニーズ(必要単位数)は16,590単位と算出されます。一人の療法士が1日あたり15単位実施し、年間250日出勤と仮定すると、必要療法士数は4.4人となります。

 

 

もちろん、この試算を実現するためには療法士一人あたり・1日あたり単位数を一定以上維持するためのマネジメントが必須になります。第32回・33回も参考に、自病院の適正な療法士数を検討してみてください。

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