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2019.5.13更新

第一章 医療業界のコスト削減事例

第60回:疾患別のコストマネジメント事例②:腹腔鏡下胆嚢摘出術

疾患別のコストマネジメントには、クリニカルパス(以下、パス)を活用して診療プロセスを標準化することが有効です。今回はDPC病院において、胆嚢結石や胆嚢炎における腹腔鏡下胆嚢摘出術のパスを作成する際のポイントを紹介します。

 

入院期間は7日以内に設定する

全国のDPC病院における、腹腔鏡下胆嚢摘出術を実施した症例の平均在院日数は7日です。2018年度の診療報酬では8日目以降のDPC日当点が大きく下がる為、入院期間は7日以内を目安にしましょう。実際は、5日(術前1日、術後3日)としている病院が多くなっています。

 

術前に必要な検査は、入院前に外来で実施する

感染症検査や血液検査、レントゲン等、手術前に必要な各種検査は全て、外来で実施したうえで入院とします。入院してから実施した検査のコストはDPC日当点に包括されてしまいますが、入院前に外来で実施すれば出来高で請求が可能です。また、外来で検査をすることで事前に手術のリスクを洗い出すことができ、直前になって手術中止となる事態を防ぐことができます。

 

薬剤は抗生剤と輸液をパスに入れる

術後の薬剤は感染予防目的の抗生剤と輸液が該当しますが、特に抗生剤の投与方法がポイントです。ガイドラインで推奨されている「セファメジン単回投与」が可能かを、医師と検討してください。輸液はソルデムなど安価な薬剤を第一選択とし、食事を開始次第終了とします。

解熱鎮痛剤を投与する場合も多いですが、まずは注射薬(アセリオ、ロピオン等)ではなく、安価な経口薬(ロキソニンやカロナール)が可能かを検討してください。また、全症例必要でなければ、パスには組み込まずに、必要症例のみに処方するようにしましょう。

 

術後検査は血液検査、生化学検査、レントゲンをセット化する

検査は、血液検査と生化学検査が中心になります。「腹腔鏡下胆嚢摘出術 術後検査セット」を作り、一括オーダーができるようにしている病院もあります。セット化することの多い検査項目をまとめましたので、パスを作成する際の参考にしてください。

 

 

コストマネジメントの視点では、必要最小限の診療行為をパスに組み込むが重要です。パスをどんどん活用し、診療プロセスの改善を図っていきましょう。

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