2019.11.13

手術室のマネジメント③~手術室で把握すべきKPI:配置看護師数~

手術は「術者」・「麻酔科医」・「看護師」という3職種の主要プレイヤーが協働して行います。そのため、一つの職種でも人数が不足していると、十分に手術が実施できず手術室の稼働も上がりません。逆に必要以上にスタッフが配置されている職種があれば、生産性が下がってしまいます。今回は、特に人数の多い手術室看護師の適正配置について考えていきます。

 

1手術あたり2~3人の配置が目安

消化器外科の全身麻酔手術であれば、一般的に手術一件あたり2~3人の看護師が必要になります。器械出し担当1名、外回り担当1名が基本で、作業が増える手術開始前後と終了前後にもう1名が外回り担当看護師のサポートを行う場合もあります。

実際はその病院の疾患構成や手術件数、夜勤体制、業者の活用状況などによって配置人数は異なりますが、全国的な傾向を「手術件数あたり」の視点で調査すると、年間手術100件あたり0.71人が平均値となっています(下図)。例えば、年間4,000件の手術を行う病院であれば、平均28.4人の看護師が配置されていることになります。貴院手術室の看護師配置状況はどうでしょうか?

 

看護師不足対策には、他職種や外部業者へのタスクシフティングが重要

病院全体が看護師不足で、「手術室に多くの看護師を配置することができない」という病院も少なくないでしょう。その時は、他職種や外部業者にシフトできる業務がないかを検討しましょう。既に多くの病院が清掃業者やSPD業者を活用していますが、看護助手も大いに活躍が期待できる職種です。手術室に配置されている看護助手の人数は、看護師以上に病院間の差が大きくなっています(下図)。

 

 

 

平均は年間手術100件あたり0.09人ですが、ほとんど同規模にも関わらず、手術室に10名以上の看護助手がいる病院もあれば、一人もいない病院もあります。これは病院の経営方針や雇用条件だけでなく、病院もしくは看護部の文化が影響していることもあります(例:昔からなんでも看護師がやるべき、という風潮がある病院は結構あります)。

他病院の手術室看護師・助手の配置状況を参考に、自病院の適正人数を考えてみましょう。そして看護師不足が課題となっている場合は、一度「他職種や外部業者にシフトできる業務がないか」を検証してみてください(具体的な事例は後日紹介します)。

 

 

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