2020.03.09

手術室のマネジメント⑤~手術室で把握すべきKPI:時間外稼働割合~

手術室のマネジメントで把握すべき4つ目のKPIは、「時間外稼働割合」です。時間外稼働割合とは、どの程度日中の就業時間内で手術が終了できているかを見る指標です。

時間外稼働割合の算出方法

時間外稼働割合は、「終業時刻時点で終了していなかった予定手術件数÷予定手術件数」で算出します。例えば、就業時間が9:00~17:00の病院であれば、17時時点で稼働していた予定手術件数の割合となります。17時以降は残業となり、スタッフの負担や残業代の増加につながるため、時間外稼働割合はできる限り下げたい指標です。

■時間外稼働割合の目標は10%未満

弊社調査では、時間外稼働割合の平均は16.3%です。緊急手術が入り予定されていた手術開始時間が遅れたり、手術中トラブルなどで予定通りに終わらなかったりする場合もあるため、時間外稼働割合は10%以内であれば優秀、20%以上だと改善の余地ありと言えるでしょう。もちろん、0%(全予定手術が就業時間内に終了)を目指して定期的にモニタリングしていくことが重要です。

時間外稼働割合が高い場合の主な要因と改善策

時間外稼働割合が高い病院は、次のような問題が生じていないか確認してください。

無理なスケジューリングになっている

病院によっては15時から4時間の手術が予定されたり、もっと酷い場合は17時以降から予定手術が始まったりします。これでは時間外稼働が減りようもありません。スケジューリングの段階で、長時間の手術は朝一から始めることを意識したり、病院として17時以降に予定手術を組むことを禁止とするルールを設けることが重要です。定期的に、主治医別・術式別の手術時間をデータで医師にフィードバックすることも有効です。

午後の手術開始時間が遅い

午後に手術枠がある診療科にありがちな問題で、午前の外来業務が長引き、午後の手術開始が遅れるパターンです。手術を最優先に考えて、逆紹介の推進や外来枠の見直しによる外来業務の整理が必要です。

手術室運用が非効率

準備に時間がかかる、スタッフ間の連携不足で手術時間が延長するなど、手術の開始から終了までの業務に非効率な点が多い場合も時間外稼働割合が上がる原因になります。手術器具をセット化するなど準備を効率化しているか、朝一の手術開始時間(ETFC)は遅くないか、手術時間が長くなりすぎていないか、掃除・入れ替えに時間を要していないか、といった点で現状を確認しましょう

(参考:手術室のマネジメント④~手術室で把握すべきKPI:朝一の患者入室時間~

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