2020.05.29

病院のプロジェクト事例6:将来の適正病床機能策定

病院・プロジェクトの概要

病院・プロジェクトの概要

クライアントは二次医療圏内で数少ない総合病院として、小規模ながらも地域医療を担っています。経営環境が大きく変わり病床機能分化が求められるなか、総合病院であるがゆえに将来自院がこの地域で果たすべき役割が分からないことが大きな課題でした。また、地域医療構想では病床数削減の必要がある地域であり、このままでは経営状態も悪化していくことが明らかでした。職員や患者も将来に対する不安を口にしており、今後も地域医療を提供していくために、病院の将来像とロードマップを策定する必要がありました。

病院の将来像を決めるということは、その病院の適正な「病床機能」と「病床数」を決めるということです。そのためには、現状をデータで整理したうえで、客観的な分析をもとに議論していくことが必要不可欠でした。

課題解決に向けたアプローチ

プロジェクトでは、前半6か月で全体戦略を決め、後半6か月で各部署への落とし込みと実行支援を行いました。前半6か月は更に①現状分析(3か月)、②素案作成(1ヶ月)、③ブラッシュアップ(2か月)に分けて進めました。

  1. 徹底した現状分析をもとに素案を作成
    内部環境と外部環境分析、そして定性調査を詳細に行い、現状を可視化しました。ステークホルダーが多いプロジェクトにおいては、客観的なデータをもとに共通認識を積み重ねながら議論していくことが重要です。そのため、このフェーズでは十分に時間をかけ、データを整理していきました。
  2. 外部環境変化を加味したシミュレーション
    適正病床数の算出においては外部環境の影響を加味する必要があります。本プロジェクトでは、クライアントが属する二次医療圏の人口動態と重症度基準を因子として、将来必要な急性期病床数のシミュレーションを行いました。
  3. マイルストーンと全体KPIの設定
    適正病床数の算出においては外部環境の影響を加味する必要があります。本プロジェクトでは、クライアントが属する二次医療圏の人口動態と重症度基準を因子として、将来必要な急性期病床数のシミュレーションを行いました。

実施効果

シミュレーションと議論を繰り返し、「5年後までに現在より急性期病床を70床削減、地域包括ケア病床を20床増加させながら在宅療養支援病院を目指し、ニーズが高まる療養や介護サービス提供の準備をする」という軸が固まりました。

明確な将来像があると、外部環境の変化に慌てることなく、策定した戦略に基づく計画的な投資が可能になります。また、病床削減は事業縮小のイメージから職員をはじめとするステークホルダーが抵抗感を持つことが少なくありませんが、戦略に基づくアクションであることを示すことで、職員のモチベーション低下を防ぐことにもつながります。

 

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