コスト削減効果は効率が良い
コスト削減がどれほど会社に効果があるとお考えですか?
例えば、あなたの会社の売上が100億円、営業利益10億円(営業利益率10%)の経営状態であるとしましょう。年始の挨拶で社長から、「今年の数値的目標として、営業利益1億円増が必達」と言われたとします。すると、営業部のメンバーは10億円の売上を如何に作るかを部内で話合い、戦略を立てることになります。一方、コストの面から見ると、「1億円のコスト削減=1億円の営業利益」になります。どちらが実現し易いと感じますか。
“それは過去のコスト削減への取組み度合いによるだろう”や、“売上を作ってこそ、会社の永続的な成長がある”と言った声もあるでしょう。もちろんそれらも正しいのですが、コスト削減が利益創出に直結することも正しいのです。しかし、大半の会社、大半の人にとっては利益を出すための手段として重んじられるのは「売上を上げること」>「コストを下げること」になっているのが実情ではないでしょうか。
売上増加は社外(顧客)を主役として考え作る必要がありますが、コスト削減は社内を主役として考え実現できるのです。
つまり、効率(実現性)の面から考えた場合、コスト削減のほうが効率が良いということがご理解頂けるのではないでしょうか。