今回は、製造業の生産管理について記載させていただきます。
目次
生産管理とは
生産管理とは、経営目的の実現に向けて、経営資源(人、物、金、設備)を有効活用する計画を立てる総合的な管理活動のことをいいます。
製造には、大きくは受注生産型製造と見込み生産型製造の2つがあります。
生産管理とは、製造の流れで経営資源の計画や管理が異なってくるため、上記の製造方法ごとに生産管理の仕組みは異なってきます。
生産管理に必要なことについて
生産管理においては、古くから「Q」「C」「D」が大切と言われています。
「Q」とは、Quality、品質のことです。
「C」とは、Cost、コストのことです。
「D」とは、Delivery、納期のことです。
上記の3つの観点を意識して、経営資源を有効活用することが生産管理においては求められています。
また、生産管理では、大きく以下の4つの活動があります。
上記の4つの活動の中で、具体的には「生産計画、調達計画、工程/進捗管理、品質管理、原価管理、在庫管理」などの計画、および、管理をしていく必要があります。
生産管理の最近の取組事例について
昨今の時流では、生産管理の具体的な活動を人手(紙やホワイトボード、Excelを利用)で計画・管理するのではなく、IT(生産管理システム)を利用して綿密な計画・管理を実現しています。
生産管理と会計と連携し一元管理を実現したERP(Enterprise Resources Planning:企業資源計画)を利用している企業も増加している傾向にあります。
在庫や生産量を適正化のために需要予測の方法として、データを溜め込みAIを利用した需要予測システムを利用するケースもあります。
また、効率良く人的資源や機械の稼働率を把握するために、稼動管理が必要となり、そのためには『見える化』が必要です。見える化のためにIoTを利用するケースもあります。
そして、製造業として売上/利益を増加させるために、少量多品種生産を取り入れようと考えている企業も出てきており、その場合、コストの増加や生産効率の低下に注意が必要なため、しっかりとした生産管理が必要となります。
生産現場の稼動管理(見える化)については、次回にて詳細に説明したいと思います。
まとめ
製造業において、生産管理が重要なことを改めて理解していただいたと思います。
事業を拡大(利益を拡大)するためには、綿密な計画と実行管理が必須となり、ITを利用し効率的に実現する必要があります。
事例の中で簡単に紹介したITシステムには低価格で実現できるものもあります。
自社の現状の生産管理においてどのような技術が利用できるか検討し、提供業者に相談、および、トライアル評価など、検討してみてはいかがでしょうか。
業務を効率化するためのツールを探す際は、日本テレマティーク株式会社にて提供しているコスト削減/業務改善サービスの「コストバスター」を利用するのも1つの手かと思いますので、是非利用してみてはいかがでしょうか。コストバスターでは、コスト削減だけでなく、業務改善の方法として、業務の手間を削減するITサービスを利用した施策の提案も提供しています。
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次回は、生産管理において重要な生産現場の稼動管理(見える化)について問題の事例や対策方法を含めて記載させていただきます。