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2018.7.2更新

第一章 医療業界のコスト削減事例

第22回:医療用ガス費用の見直し方法

患者の治療に使用される酸素、窒素、二酸化炭素、キセノン、一酸化窒素などは、一般的に「医療用ガス」と呼ばれ、契約業者から供給されます。大病院では敷地内にCE(コールドエバポレーター)と呼ばれる液化ガス貯槽を設置し、タンクローリー車から医療用ガスを供給します。中小病院では院内に設置するLGCと呼ばれるガス容器や、高圧ガスボンベからの供給となります。

様々な種類の医療用ガスがありますが、特に使用量が多いのが液体酸素と液体窒素です。2つで支払金額全体の80~90%を占めることも多く、この2種類のガスがコスト見直し対象になります。弊社調査では、液体酸素で100床あたり年間約2,800,000円のコストが発生しています。

 

コスト削減の視点は一つ

医療用ガスの製造・販売には高圧ガス保安法、薬事法、医療法など様々な法律を遵守する必要があります。品質管理においてもJIMGA(一般社団法人日本産業・医療ガス協会)が基準を示しているほか、各供給業者独自の基準もあるため、医療用ガスの品質は業者による差異はほとんどありません。また、供給方法も上記の通り標準化されているため、コスト削減の視点は「契約単価の見直し」というシンプルなものになります。実際、液体酸素1㎥あたり契約単価を病院間で比較すると、実に8倍以上の開きがあります。交渉により契約単価が半額になったケースもあります。

 

契約単価比較をしながらまずは既存業者と交渉を

供給業者は大陽日酸とエア・ウォーターの大手2社の他、地元の中小企業も多い業界ですが、昔からの慣習に依存せず、定期的に契約単価を見直しているかが契約単価の差に表れます。最終的には契約業者の変更も視野にいれてコスト削減を進めますが、CEの設置やガス使用部署への対応が必要になることがあるため、複数業者間で契約単価比較をしながら、まずは既存業者と交渉しましょう。

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