一時は万事。小事が大事を生む。信頼を得続けるためには小さな価値でも良いので継続して出していくことが重要です。
プロジェクトマネージャーの中には成果を小出しにすることを良しとせず、インパクトのある成果が見えてくるまでクライアントに伝えない方もいます。しかし、その状況ではクライアントとしては「何もやってくれていないのでは?」という不安や不満が徐々に溜まっていくことになるだけです。ポジティブな印象を積み上げられず、ネガティブな印象ばかりが積みあがると、例えインパクトの大きな成果物を出したところで不信感がベースにできていますので、成果物の本当の良さが伝わらないことになります。
そうならないため、「毎回のコミュニケーションで小さくても良いので価値を伝える」ということを意識してください。野球で例えると、イチロー選手のようにヒットを打ち続けることを意識し、ホームランはヒットの延長と言う意識が重要です。見せ方(綺麗なパワーポイント等)も重要ではありますが、そもそものコンテンツである情報自体に価値が無ければメッキでしかありません。もしかするとクライアントの担当者の方は綺麗な資料だけで満足される方もいますが、ザ・クライアントになる方は基本的には“それで、何が言えるのか?”という中身に価値を感じられるので、小さくても良いので価値ある情報を伝え続けるようにしてください。
成果を伝えるタイミングはというと、何かを依頼された場合、その期限の遅くとも1営業日前(24営業時間前)には確認依頼を含めて1度提出しましょう。可能であれば、以下のようなスケジュールで成果を伝えるのがベストです。
成果物納入に対するToBeスケジュール
Day 1:クライアントから依頼を受ける。その場で成果物イメージを共有する。
Day 2:中身はダミーでも良いので、枠の付いた成果物を作成し、共有する。
期限から1 Day前:ほぼ成果物を提出し、違和感が無いかを確認してもらう。
期限日:クライアントが欲しかった成果物を提出する(プラス1%を忘れない)。
拙速は巧遅に勝ります。
早すぎるくらいを目指して、成果物を作成していきましょう。スピードもプラス1%の大きな要素です。